以下は初期に作成された FAQ 原本です。現在は状況が変化しており、もはや意味を成さない部分も存在しますが、システム全体の基本的な理念が含まれているため資料として掲載します。 | |||
なぜここで佐川豊秋氏の名前が出てくるのか。どうも信用が置けない人物らしいが。 佐川豊秋氏はおよそメリットの薄い「配布者」という立場に自ら立候補し、顧問弁護士と折衝を重ね、また本人自らプラエセンス社と数回交渉を試みました(これはやはり無視されました)。たったこれだけのことすら、他にやった人間が存在しますか。佐川豊秋氏は他の多くの人々のようにただ応援したり様子を見たり議論したりしたわけではありません。実行しました。そういう人物が信用できないなら他に信用に足る人物など存在しません。 *
なお直接関係はありませんが、MorphyOne プロジェクトの遅れの主たる要因は職務怠慢ではなく世界的な電子部品の供給不足であり、現実として予測不能だったものです。もちろんこれを業績として見た場合「会社は結果が全てなので理由は全く聞く必要も無い」という見方も可能ですが、少なくとも本人の責任感という観点から見ればこの点自体に大きな問題はないと考えます。 全ては決定事項か。 違います。 基金システムの構築、サーバの設置等の極めて物理的な問題を除けば、発表自体はほとんど叩き台に過ぎないものです。従ってよりよい案があるなら変更が加わっていく方が自然です。 ユーザの同意が得られない決定事項に価値はありません。 ユーザとのコンセンサスの取り方が甘いのではないか。 全体として動きが急であり、コンセンサスの取り方が甘かったことについては否定できません。申し訳ありません。こちらとしては、あれを叩き台にしてこれからコンセンサスを取って行こう、という意向でした。 最初の発表が「あれで決定事項だ」と解釈される可能性を含んだ文章であったことはお詫びします。 カネが絡むとロクなことがない。なぜカネなど集めるのか。 それが明らかに必要だからです。 よくあるような「開発環境の充実のため」「作業に対する対価」といったような曖昧な目的ではなく、現実として金銭でしかマネジメントできないリスクがあります。 シェアウェアか。 金銭は明確な理由と目的をもって収集されます。従っていわゆるシェアウェア(対価として求め開発者がどう使ってもよい)とは大きく異なります。またいわゆるカンパウェアとも異なります。そのような既存の枠に収めにくいシステムであると考えて下さい。 カネを払わない奴は使うなということか。 違います。やれることの可能性が広がっただけです。 ただ(これはお金に限った話ではありませんが)「後で後悔しないために」今ベストを尽くそう、という意志はあります。試合が終わってから文句を言うチームメイトは誰からも嫌われます。 カネが集まらないうちは再公開しない気か。 上限値が決まっていない(後述)こともあり、そのように動く予定はありません。 どの程度集まれば安全だと考えているのか。 裁判対策が目的なら裁判費用以上に集まったカネは全く無駄ではないのか。 仮に裁判となった場合、この問題は判例のないレアケースであり、現段階で費用を算定するのは大変困難です。そのことが全体のリスクをより一層高めているとも言えます。 ただ、裁判というシステムは(それがどんな案件でも)大体10万から50万オーダーでカネが飛ぶシステムです。合計額が少なければ少ないほど全体のリスクが上がり、多ければ多いほどリスクが下がるのは確かです。 いつになったら安全になるのか。 例え公開を完全に停止してもリスクはゼロにはなりません。現状まだ公開が始まっていない段階でも既にリスクは存在しており、これは公開を始めればさらに上昇します。例え今後数ヶ月に渡り何の動きもなかったとしても、それは「安全」であるということを意味しません。安全宣言やその基準を示すことは困難です。 まだ交渉中ではなかったのか。こちらから話し合いを否定する態度に出ていいのか。 佐川豊秋は配布者として、メール、FAX、電話等考えられ得る全ての手段でプラエセンス社にコンタクトを試みましたが、その全てに応答がありませんでした。 また(配布システムとは直接関係ありませんが)プラエセンス社は過去3回送付された公開質問状に対しても全く応答していません。公開質問状の「回答待ち1週間」という区切りはこちらの都合による一方的なものですが、1通目送付から既に28日間経過しており、4週間経過してなお全く何のリアクションもないという現在の現状は質問と返答というシステムから見て既に常識的な範疇を大きく逸脱していると考えます。 ただし、これは今後の話し合い全てを否定するという意味ではなく、またプラエセンス社に回答の意志がないと断定するものでもありません。 プラエセンス社が問題とした点は変更されているのか。 こちらから打って出る、というようなことは考えているのか。 なぜ事が起きてからではなく今から集めるのか。 ずいぶんと秘密主義ではないか。何でも「お察し下さい」で通ると思っているのか。 我々の行動理念はとにかく全てのリスクを低く抑えるということです。それに反する行為は一切行いません。例えば全ての情報を公開し、全ての過程に全ての人間を関与させ、その結果全ての人間を等しく納得させられるとしても、それによってリスクが上昇するならその手段を取ることはありません。 また「問題点」を語る上では以下の点に注意が必要です。 ■「プラエセンス社が問題とした」ということと「法的に問題がある」ということは即座にイコールにはなりません。 ■法的に問題があってもなくてもリスクはほとんど変わらずに存在します。 任意団体にして佐川氏がそのメンバとなれば贈与税はかからないのではないか。 佐川氏の口座で直接基金を集めれば贈与税はかからないのではないか。 配布者と基金運営者を明確に分けておかないと「配布によって利益を得ている」と訴求される可能性があり、これは裁判時に不利に働く可能性があります。このリスクを避けるためにこのシステムでは配布者と基金運営者を明確に分離しています。 従って目先の贈与税を避けるために分離を止めるという考え方は本末転倒です。 「最後に」以降の発言が気に入らない。本気でカネを集める気があるのか。 これが商業であり単なる金儲けであるなら、一貫しない態度で、もっと低姿勢に、当たり障りのないことを、あるいはウソすらついた方が成果が出るのかもしれませんが、そういういい加減な態度を評価してくれるユーザは実際のところそうはいないと考えています。 信者を囲い込んで満足か。 何をもって「信者」と定義するかが問題です。 状況を考えず1つの意見に盲目的に固執するのが信者であるなら、「カネが絡んでいる」という段階で思考を止め、ただそれ一点のみにおいてシステム全体を批判する人間もまた何かの信者です。 基金管理者がカネを持って逃げるということはないのか。 完全に否定することはできません。もしこれを完全に否定するための案があるならどなたかお伝え下さい。 基金解体後、残ったカネはどうなるのか。 この文書冒頭で宣言した通り全てが決定事項ではありません。 幸い解体までには比較的長い時間があると思いますので、その間にベストな結論が出せればよいと考えています。 | |||
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